和田菜月物語

料理対決は無事に終わった。

結果は5分後に発表だ。
それまでは休憩時間。

「やっと終わった…」

私はため息を出しながら言った。
すると、西山は私に気付いて言った。

「これからがもっとしんどいぞ」

「わっ、分かってるよ!!」

「なら良いけど…」

「でもさぁ…」

「ん?」

「もし優勝したらさぁ…」

「したら?」

「亮磨はどうなるんだろう…」

私は不安な顔になった…。
すると西山は私の頭をチョップした。

「痛った!!」

私は西山をにらんだ。
すると西山はフッと笑って言った。

「お前がしっかりしないと」

私には?マークが浮かんだ。
するとそれを悟ったか西山は続けて言った。

「大川が心配するからな」

そう言って料理対決の場所に戻った。

(…心配?)

すると結果発表のチャイムが鳴った。

そのあとに
案内の放送が流れた。

≪結果発表をするのでさっきの場所に集合してください≫

私はアナウンスが終わったあとに
さっきの場所に向かった。

その時
向かう途中で私を睨んでいる
目線を感じた…。