和田菜月物語

私達は料理対決の場所に行った。

「遅いぞ!菜月・未来!!」

飛鳥は少し怒っていた。

「ごめん、ごめん」

「もう…」

すると
西山が私に近づいて来てこう言った。

「大川は?」

「それがこの紙見て…」

そして西山の顔が曇った。
そして私を見てこう言った。

「誰からか分かってるのか?」

「ううん…」

「でも、このクラスの中だよな…」

「何で分かるの?」

「だって料理対決の事書いてるし」

「本当だ…」

私の中にいきなり不安が襲ってきた。
背中にいきなり重い何かが乗った気がした。

「和田?」

西山は私の顔を覗き込んだ。


「どうしよう…」

「えっ?」

「亮磨に何かあったらどうしよう…」

「落ち着けよ和田」

「どうしよう…。ねぇ西山!!」

「落ち着け和田!!」

「…西山」

「まずは落ち着け!」

そして私は深呼吸をした。

「落ち着いたよ…」

「よし、じゃあよく話を聞け」

「うん…」

「まずは料理対決で勝つ!そして自力で見つける!」

「本当にそれで良いの?」

「あぁ、大丈夫だ」

「わかった…」

「じゃあまずは勝とうな!!」

「うん!!」