和田菜月物語

それから料理対決の時間になった。

「じゃあ張り切って行こう…って!あんたらその態度は何ですか!」

そう言ってテンションを上げているのは飛鳥。

「本当にどうしたの?4人共」

「うん。何か変だよねぇ…」

未来が言った事に共感したのは

「麻奈も変だと思ってたの…」

「えっ!?麻奈ちゃん!?」

「ん?どうかしたの?」

私も「えっ!?」と言う顔をしていたら
西山が私の近くに来て

「さっき麻子が戻るって言ってた」

「えっ?そうなの?」

「うん。あと伝言1つ預かってた」

「何?」

「…楽しかったとさ」

「麻子…」

「じゃあ何があったか教えろよ」

「はっ!?それとこれでは違うでしょ!?」

「教えたら教え返すだろ?」

「うっ、言い返せない…」

「そう言う事で教えろよ」

西山はニコッと笑った。

「4人全員が関係あるわけじゃない…」

「どういう事だ?」

「要するに…」

「ちゃんと言えよ」

「私と雅木、私と高島、私と亮磨って感じかな…?」

「ふ~ん…。そう言う事か」

「何その地味なリアクションは…」

「それより始まる5分前に休憩あるからそん時仲直りしろよ?」

「う、うん」

そして
ついに料理対決10分前になった。