私達4人は希ちゃんの部屋に行った。

そしてそこに居たのは…。

「…由紀?」

「な、菜月…?」

そこには、
由紀がタオルにくるまって座っていた。

隣には前田が居た。

「何でま、神埼まで?」

私は『前田』と言いそうになったが
隣に希ちゃんが居たのでやめた。

すると
前田が希ちゃんを見てこう言った。

「すみません。少し話しても良いですか」

希ちゃんは何も言わずに
外に出ていった。

そして前田は私を見た。

「悪いが、上原は俺の知り合いだ」

「えっ…?」

すると由紀は立ち上がって
私の前でニコッと笑った。

「前田で良いんだよ」

私は頷いた。

すると前田は
後ろに居る雅木を見た。

そして雅木の耳元で囁いた。

「思い出せてよかったね」

雅木は前田を睨んだ。
前田は笑っていた。

そして前田は出ていった。

「ちょ、前田!」

そう言って亮磨は追いかけていった。

私は
前田と由紀の事をまだ知らなかった。

知った時には
私の人生は決まっていたんだ。