「オラッ!」

高谷は田山の頬を殴り続けた。

すると勝井が

「こいつ感情ないのかよ」

そして
高谷を押しのけてこう言った。

「俺がやる」

そして勝井は田山の頬を殴った。

勝井のパンチは高谷よりも痛かった。

田山の頬はもう真っ赤だった。
口には血がにじんでいた。

「もう良い…」

勝井が田山の目を見てこう言った。
そして最後にこう言った。

『もう死ね』

そして近くにあったイスを持ち上げた。

(もうだめだ)

そう思った時…。

「一樹!!」

そして教室に雅木が入ってきた。

「雅木…」

勝井が雅木を睨んだ。

そして雅木がこう言った。

「お前ら何してんだよ!」

「はぁ?何言ってんだよ」

「お前のためなんだぞ」

「意味わかんねぇ」

「お前なぁ…」

そして三人が睨み合っていると

「こら、そこで何してる!」
と、先生がこっちに来た。

それを聞いた瞬間
二人は舌打ちをして教室を出ていった。

そして
田山と雅木は二人っきりになった。

「一樹、大丈夫か…?」

「雅木…。俺の事一樹って…」

「何言ってるんだ、前からだろう?」

雅木は笑顔で言った。

そして田山は気づいたんだ…。

雅木が田山の記憶を思い出したと…。