あれ?
片瀬くんまだ来てないなー

なんて思ってたら扉がギィと開いた。

「あっ!木下さん。
来てくれてありがとう」

と爽やかスマイルで言われた。
このスマイルに何人もの女子がやられたってわけね。

『えっと、あたしに何か用でもあるんですか?』

「あー、うん。
あのねLINEのID教えてくれない??」


…え?
これだけの事であたし読んだの??


『全然いいよ!
これだけの事で呼び出すって片瀬くん面白いね!』


あたしがそう言ったらなぜか
片瀬くんは頬を赤らめながら

「え、まじ?」

と笑った