あたしはそう言いながら、恋羽に薄いピンク色のトップスと白いスカートを投げた。


恋羽はしぶしぶそれに着替えながらも、不服そうな表情をしている。


普段から黒系の服しか着ないから、ピンクや白が嫌みたいだ。


「ピンクが似合うのは千沙みたいに可愛い子だけなんだよ、知ってる?」


「はぁ? 何言ってるの、あたしが可愛いワケないでしょ」


「千沙、それ本気で言ってる? 天然?」


「わけわかんないこと言ってないで。着替えたら行くよ?」


時刻は夜8時前。


集会所まで歩いて30分くらいはかかるから、そろそろ行かなきゃ。