義務って、そんな……。


大志はあたしにボディーガードをつけると言っていたけれど、まさか1年生の男子が迎えに来るとは思っていなかった。


後輩を使うなんて、かわいそうじゃない。


「とにかく、恋羽もいるからあたしは大丈夫。君、もう帰っていいよ?」


そう言って待っている恋羽のところへと行く。


そんなあたしの後ろについてくる男子生徒。


これは手ごわいかもしれない。


「ね、あたしは本当に大丈夫だから」


「ダメです。俺が大志さんに頼まれたことなので、守らないといけないんです」