☆☆☆

3年D組へ戻ると、ようやく気持ちが落ち着いてあたしは息を吐き出した。


今日のあたし、なんだか変だ。


ストンッと椅子に座ると、さっきの大志の笑顔がよみがえってくる。


「大志くん、やっぱり千沙のことが好きだって」


「な、なに言ってるのよ、恋羽!」


「だって、さっきの言葉聞いたでしょ? 全力で千沙を守れって。

好きじゃなきゃ言えない言葉だよ?」


そう言われると、せっかく落着いていた気持ちがまた騒ぎだす。


「あ、あれは幼馴染としての言葉よっ!」