「あぁ、今津のメンバーには俺が頼んだ。これからは登下校の時に千沙にはボディーガードをつける」


「ボディーガード!?」


驚き、目を見開いて声をあげる千沙。


その声に、教室内がシンッと静まり返った。


「ちょっと大志、どういうことなの!?」


混乱している千沙のあたまを軽くなでて、俺は黒板の前に立った。


「いいかお前ら! 今日からは全力で千沙を守れ! 悪意を持って近づいてくる連中には容赦するな! わかったか!!」


呆然としてその場に立ち尽くす千沙の前で、俺は怒鳴るようにそう言ったのだった。