艶のある綺麗な髪に指を絡めると、桃花はくすぐったそうにわらった。


「ねぇ、強。あたし妊娠したみたい」


笑った事で緊張がほぐれたのか、桃花はスラッとごく当たり前のようにそんなことを言った。


「は……?」


「子供がね、できたの」


ニコニコと微笑み、自分のお腹を触る桃花。


キョトンとしているは俺だけ。


「本当かよ……」


そう呟いた顔が、なぜか徐々ににやけていく。