見慣れたバイク。


見慣れた特攻服。


それに、見慣れたチームの旗。


「大志だ!!」


「アツシだ!!」


あたしと恋羽はほぼ同時にそう叫び、そして教室から出て走り出していた。


後方で授業中だった先生のどなり声が聞こえてくる。