~千沙side~

大志たちが学校を早退してから2時間が経過していた。


まだ、大志たちは戻ってこない。


あたしは午後の授業を受けながら、ずっと窓から校庭を見つめていた。


正直、授業なんて受けていられる精神状態じゃなかった。


不安で不安で仕方ない。


きっと、それは恋羽も一緒だと思う。


でも、大志があたしに『必ず戻る』と言ってくれたから、こうして学校で待っているんだ。


「きっと大丈夫だよ」