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それから集会を終えた俺は、力耶と強、それにカナタを呼びとめた。


「カナタ、明日の夕方頃赤旗に合わせてくれないか?」


「えっ……」


俺の申し出に目を丸くするカナタ。


「赤旗自身の居場所はわかってるんだろ?」


「それは……わかりますけど……」


そう言って、視線をそらすカナタ。


カナタにとって赤旗は恩人なのだろう。


だから、居場所をバラすのが嫌なのだ。