「ふぅ……」


と、息を吐き出して目を閉じる。


どうしてこうなってしまったのだろう?


こんなことがしたかったワケじゃない。


ただ、同じ悩みを抱えている者同士が支えあえればいいと思って、仲間を集めただけなのに……。


「夏夢、大丈夫か?」


俺の側近である境新(サカイ アラタ)が心配そうに俺の顔を覗き込む。


「新……」


「ちょっと、頑張りすぎじゃないか?」