「これ、大志君がテレビ局にかけあったらしいよ?」


「へ?」


予想外の言葉に、あたしは桃花ちゃんとテレビを交互に見る。


「最近、赤旗の動きが活発になっているから、大志君たちがメディアを使って街の人たちに危険を知らせるように、言っていたらしいよ?」


「そうなんだ……」


あたしは、ジッとテレビ画面を見つめる。


大志は今、学校よりもチームや赤旗のことでいっぱいなんだ。


街を守るために、頑張っているんだ……。