警察が動けないなら、俺たちが動くしかない。


「ふむ……」


社長はそう呟き、ソファに体を預けた。


ギシッと革のキシム音がする。


ダメか……?


そう思った時「いいだろう。協力しよう」と、言ってくれたのだ。


俺は一瞬キョトンとし、それから「本当ですか!?」と、声をあげた。