俺は、そのコネを使うつもりだった。


出かける準備をしていると、家の前でバイクが止まる音がした。


そして、すぐにチャイムが鳴る。


今日は母親も父親も仕事で出かけているのだが、バイクに乗っていたら心配させるから力耶に迎えに来せたのだ。


「悪いな力耶」


家を出てヘルメットを受け取り、後ろにまたがった。


「いや。学校をサボる理由になってちょうどよかった」