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そして、その日の夕方。


一旦家に戻った俺は、すぐにクローゼットから特攻服を取り出した。


この姿で親の車に乗るのは少しためらわれたが、久しぶりの集会で特攻服なしというのは寂しい気がした。


それに、俺の復活を待ってくれていたメンバーたちの期待にもこたえたかった。


特攻服をはおって一階へ下りていくと、母親が呆れたようなため息を吐き出した。


なにかいいかけた口をいったん閉じて、そして「なかなか似合うのね」と、笑った。


「あぁ。だろ?」