その時だった。


「千沙」


懐かしい声が聞こえてきて、あたしたちは途中で立ちどまって階段の上へと視線を移動させた。


「大志……?」


なんと、そこ立っていたのは大志だったのだ!


制服を着て、軽く笑っている。


「うそ……大志!!」