「でも、お前が刺されたことで今のまだ夜中に目が覚めているらしい。あ、これは恋羽情報な」


「俺のせいで、眠れていないのか?」


「生活に支障が出るほどじゃないみたいだけど、よくうなされてるってよ」


それは仕方ないことかもしれない。


千沙の目の前で刺されちまったんだもんな……。


俺は勢いよく立ちあがると、「千沙のところへ言ってくる」と言い残し、教室を出たのだった。