「おす」


手を挙げてそう言うと、「お疲れ様です!」と、返事が来る。


これが、俺の日常。


「今津と松原の話は、先にしておいた」


キョウが俺の隣に立ち、そう言った。


「そうか、悪いな」


「いや。一応、ここにいるメンバーは納得したようだ」


「わかった」


俺はキョウの肩をたたき、一段高くなった黒板の前に立った。