「強、大丈夫か?」


「口の中が切れただけだ」


「そうか……。それにしても……これが幹部クラスってことはないよな?」


俺は倒れている赤旗のメンバーを見る。


武器を持っていても、それを使いこなせているやつが1人もいなかった。


「あぁ。けが人相手だから、下っ端を集めてきたんだろうな」


「ってことは、この中に赤旗のトップはいないってことか……」


赤旗本人を潰す事ができるのが、一番手っ取り早いんだがな……。