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血まみれの乱闘がはじまって30分ほど経った頃、もう相手の連中がすべて倒れ込んでいることがわかり、俺たちは勝利した。


みんなあちこち傷ができていて、ひどいメンバーは足を刺されてしまった。


が、一応全員意識はあるようだ。


「おい、全員生きてるな!?」


そう声をかけると、疲れ切った声が周囲から帰ってくる。


「元気なやつは怪我がひどいやつを手当してやれ!」


そう言っていると、強がペッと血を吐きながらこちらへ向かってきた。