俺はポケットに隠し持っていた果物ナイフをとしだした。


敵がその気なら、俺も武器を使わせてもらうことにしよう。


ナイフの先が月明かりでキラリと光、そして乱闘が始まった。


俺は、まず最初に同じようなナイフを持ったモヒカン男と向き合った。


考え通り、男の手には星マークの入れ墨が入っている。


モヒカン男は酔っぱらいのように体フラフラ躍らせながら、こちらへ近づいてくる。


その目は焦点が合っておらず、口からはヨダレを垂らしている。


こいつ……薬をやってるのか!?