ホッと胸をなでおろし、笑う。


すると、アツシも俺に気がついて走ってくる。


「強! 恋羽は!?」


「あぁ? 女をこんな所に連れてくるワケねぇだろ」


「違う。恋羽に手ぇ出してないよな!?」


必死でそう聞いてくるアツシ。


チッ。


どいつもこいつも。


俺はそこまで野獣じゃねぇ。