俺はそう呟き、退院をジリジリと待っていた。


一刻も早く退院して、チームに戻りたい。


赤旗から守らなきゃいけないものが、俺には沢山あるんだ。


窓の外が夕日がオレンジ色に染まり始めたころ、病室のドアがノックされた。


「どうぞ」


俺は視線をドアの方へ向けて、そう言った。


すると……。


恐る恐るという感じでドアを開けて入ってきた人物に、俺は目を丸くした。