へ……?


守らなきゃいけない女たち……?


力耶の言葉に、あたしは大志の顔を思い出していた。


「事態は切迫してきている。また、女が誘拐される可能性だってある。だから、しばらくはここで全員で生活してもらう。もちろん、俺の親にも了承済みだ」


強が、そう言った。


どうやら、冗談で言っているようではなさそうだ。


「俺の親の車で一旦家に戻って、必要最低限のものだけ持って来るといい。絶対に、1人では出歩くなよ」


「まぁ。堅苦しく考えずに女子会だと思えばいいさ」


力耶がそう言い、軽く笑った。