「それって、これじゃねぇよな?」


そう言い、俺はカバンの中から印刷した紙を取り出し、瞳に見せた。


瞳はそれをまじまじと見つめ、「これで間違いないよ」と、言ったのだ。


「本当か!?」


「うん。会場は薄暗かったけれど、ちょうど扉が開いて男の手に外の明かりが当たって、はっきり見えたから」


「そうか。サンキュな」


俺はそう言い、すぐに立ちあがった。


こいつに薬を渡したのは、きっと赤旗。


そして、赤旗の仲間のしるしは星型の刺青だ。