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その日の放課後。


あたしと千沙は何の部活にも入っていないので、2人並んで帰路を歩いていた。


部活のある子たちはもうすぐ引退とあって、張り切って後輩指導にあたっていた。


「ねぇ、千沙」


「なに?」


「大志くんと、どうなの?」


突然の恋羽からの質問に、あたしは目をパチクリさせる。


「どうって、なにが?」


「付き合ったりとかさ、しないの?」