「はぁ!?」


どうなってもいい、だと?


見たところ五体満足で産れているし、服装もきちっとしているし、学校にも通っている。


精神面で問題を抱えているのかもしれないが、他人からしても『どうでもいい』ような存在ではないはずだ。


現に俺は、こいつを見捨てていくつもりもなかった。


「お前、名前は?」


「……なんで教えなきゃいけないの?」