~千沙side~

あたしは力耶と一緒に近くのファミリーレストランに来ていた。


4人掛けのテーブルで向かい合って座るのは、なんだか奇妙な気分。


そういえばあたし、大志以外の男の子とこうして2人きりで食事をしたことなんて、ないかもしれない。


「とりあえず、飲み物くらい頼むか」


「そ、そうだね」


少し緊張しながらもオレンジジュースを注文すると、力耶はチラチラと店内の様子を気にしながら、口を開いた。