そう言うと、アツシは納得したような表情をして、うなづいた。


「で、本当は赤旗に立ち向かうためにチームをでかくしたってことでいいのか?」


キョウがそう言い、「あぁ、そうだ」と、俺は言った。


「大志、珍しくこっちから行く気なんだな」


「あぁ。赤旗はどうも裏があるみたいで、怪しいんだ」


「裏っていうと?」


「薬物売買、集団リンチ。仲間同士での根性焼きや、体中の刺青は普通だと聞いた」


俺の言葉に「うわぁお。大志の嫌いなタイプ」と、アツシが笑った。