気持ちは、どんどんしぼんでいく。


しかし……。


「お前が、それほど大志を心配していることはよくわかった。それに、大志もお前にちゃんと説明すべきじゃないかって、思ってた」


「へ……?」


あたしは、目をパチクリさせて力耶を見る。


「お前に、ちゃんと赤旗のことを説明してやる。時間はあるんだろうな?」


「も、もちろん!」


予想していなかった展開に、嬉しくなって、あたしは大きく頷いたのだった。