「待って、あたしも一緒に病院にいく!!」


そう言って、車に乗り込もうとするあたしを、力耶が止めた。


「やめておけ」


「なんで!?」


「大志はお前を助けるために刺されたんだ。病院にまでトラブルの現況を連れていくことはできない」


力耶の鋭い言葉に、あたしは言葉を失った。


トラブルの、現況……。


「このままじゃ、大志は本当にダメになる。しばらく顔を合わせるのはやめておけ」