~千沙side~

東チームと西チームが合体するという意外な出来事があった翌日、あたしは一週間ぶりの学校へ来ていた。


「千沙おはよ」


3年D組の教室に入ると同時にそう声をかけてきたのは、友人の福元恋羽‐フクモト コハネ‐。


「おはよ、恋羽」


恋羽は栗色のショートカットで、あたしの腰まであるロンクヘアーをいじるのが好きだ。


席に座ったあたしの髪をさっそくいじりながら、恋羽が言った。


「噂、聞いたよ」


「噂?」