俺はそう言い、カナタに笑いかけた。


カナタはこれからまた赤旗へ戻らなければならない。


そして戻った時に、ここへ来たことがすでにバレていたとすれば……。


きっと、カナタはただじゃ済まされないだろう。


そこまで考えた上で、カナタは俺たちへ情報をくれたんだ。


すべてを知ることはできなくても、できる限りの事をしなければいけない……。