カツカツ、と靴の音が響く 長い黒髪を1度払い、少女は足を早めた 黒い制服に、映える紅い学生リボン …これでようやく、スタートラインに立てたのね… 今までの苦労を思い出すば出すほど深い溜息しか出て来ない だけど、これは自分が選んだ道 生きる為の…唯一の術 目の前に見えてくる豪華な扉 その扉を、少女__日比野馨はゆっくり開いた