【短】Snow Ring

キレイなシルバーのリングで、真ん中にホワイトの雪の結晶の飾りが1つ飾られている。


決してハデではないけれど、私はカワイイ指輪だな、と、素直に思った。


「あ、あの、先輩コレ……」


「もしかして唯二、今日何の日か忘れてる?」


何の日?


いきなり指輪を渡されて困惑気味の私に、久保先輩はそんな事を言った。


えっ?今日、何かのイベントだったっけ?


だけど思い出せないよ……!どうしよう!


指輪が入った箱を持ったまま、考え込む。


その時、久保先輩が私の頭を優しく撫でた。





「誕生日おめでとう、唯二」