「ねぇ、凛さん ご両親が亡くなられて 息苦しい思いを されたと思うわ。」

「学校でね、あなたの進路のことで 今、校長先生と話合っているところなの。」

「あなたはいつも ひとりで抱え込むから 誰にも何も言えなくて… お父さんからのことも 最後まで口にはしなかったのでしょう?」

「それでね、あなたが通院している、精神科の先生と話をしようと思っているの。 精神科の先生とお話をする前に あなたの意見を聞きたいと思って…」

凛は唖然としていた。 誰にも話していないのに… みんな私のことを知っている… お父さんとのことも… 行き場のない今の状況も…

凛は 話もしていないことを知られて 怒りを通り越し 泣きそうになっていた…。