「お母さん… ごめんね。 凛が学校に行っていれば お父さんは 大好きなままのお父さんで 居てくれたんだよね…。 家族をめちゃくちゃにしたのは 私だよね… お母さんも お父さんも 助けられなくて ごめんなさい…。」 凛が小さな声で言った。

「凛は悪くないんだよ… 凛は毎日闘ってきたじゃない。お母さん、凛の姿をずっと見てたよ… 凛の強さを知ったよ… 頑張ったよね…」 里恵は 震えたような声で 言った。

そして しばらくして パトカーのサイレンが聞こえてきた…。