「なっ…!?」

「竜也、仕事がなくなったから刑務所の見張りがいなくなりコイツら脱獄したんだよ」
ニタニタと男は気持ち悪い笑みを浮かべている。

「なあ、安良?
俺…人一人殺っちまうくらいの覚悟はもうあるけど?」

諦めたように笑う竜也。

「……奇遇だな、俺もだ。」
この時の俺はうまく笑えていただろうか?