そんな、たった1回の授業だった。
しかも、授業といえど夏休みの補習。

暑くて面倒な補習での授業だったのに、もう終わりかけの高校2年生の今でも覚えている。
その授業のおかげかはわからないが、これまでのテストやら模試やらで“knowing”なんてことは書いていない。
いや、きっとそれが状態動詞であることを知っていようが知っていまいが、そんなことを書くことはきっと無かっただろう。


……それでも、まぁ。
knowが状態動詞ということをだからこそ、そのたった1回の授業がここまで記憶に残っているんだ。
印象的であったのは、間違えない。




そんな前の記憶が、今でも“消えず”にあるなんて。

私は、少し笑みを浮かべた。
しつこいやつだ、と。