次の日、私は青葉に会いに行った。
「昨日は、ごめんなさい。私も気持ちの整理ができてなかったの。」
「俺は今も気持ちの整理ができない。」
「そうだよね…突然月に帰らないといけない。って言われてもね…でも、これから私が青葉に伝えたいこと、全て言うから。聞いてね。」
私は大きく息を吸って、話した。
「青葉…私は今から、文では伝わらないからこの声であなたに伝えます。
私、恋なんてしたことがなくて、みんなに優しくするような軽い人は嫌だと思ってました。
青葉と初めて会った時、正直大嫌いでした。でも、大嫌いなはずなのに他の人に優しくしている青葉を見ると胸が苦しくなりました。
これが恋の始まりでした。それから、このドキドキな気持ちはどんどん増えていき、青葉が私と同じ気持ちだと分かったとき心から嬉しかったです。
青葉を初めて好きになれて本当に良かった!
ありがとう。
青葉…大好きだよ。言葉じゃ表せないくらい、あなたが大好きでした。
これからもずっと。
青葉と離れる運命だったけど…!
私は月から見守ってるから。
私じゃない他の人と婚姻を結んで幸せになってね…
ヤキモチ焼いてるかもしれないけど…
もし生まれ変われたらもう一度青葉に会いたい。
そして、今度こそは結ばれたい。
青葉と一緒に生きたい。
永遠に…あなたを愛してます。」
私は全てを言った。
でも、涙が止まらない。
ちゃんと伝わったかな?
聞こえなかったかな…
あ…青葉も…泣いてる。
「…青葉…。」
「月姫!いいか!俺の話も聞け!」
「は、はい…!」
「月姫…俺も、お前が初めて好きになった女だ。
月姫!大好きだ。この気持ちは誰にも負けねー。
離れる運命なんて知らない。運命なんて変えてやる!
生まれ変われたらまた会うのなんて当たり前だ!
俺にはお前しかあり得ない。
お前は…俺が他の人と婚姻を結んでも良いのか…?」
…そんな…
「いいわけ…ないでしょ⁉︎私だって…私だって!離れたくなんてないし、私が青葉と一緒になりたい!でも、でも…気持ちだけじゃどうにもならないの!…今日は、帰るね…ごめん…」
「…俺は…俺は何もできないのか…?」
だめだ…青葉に会うと帰りたくない気持ちがどんどん大きくなっていく。
会わない方が良いのかもしれない。
お互いに悲しくなってしまうから。
…だったら。
いっそ、嫌われてしまおうか。
そうだ。そうしよう。
辛い気持ちは私だけでいい。