ガン!ガン!

え、何?
何の音?
もしかして、もう帰ってきた⁉︎

殺されちゃう…!

「はあ…!美月!」

だ、誰?
暗くてよく見えない…
でも、この声。
どこかで聞いたような…?

「良かった。無事みたいだな。」

あー!
葉渡 青!

「んー!」
「ちょっと待てよ…」
「んー…ぷはあ!」
「犯人が帰って来る前にここを出ないとな。」
「どうしてあなたがここに…」
「説明は後で!行くぞ!」


「ここまで来ればいいだろ。」
「どうして?」
「ん?ああ…俺もたまたまコンビニに行こうとしたら、お前が見えて…声かけようと思ったら、変な奴に絡まれてて…俺1人じゃ勝てねえから、隙を見てお前を助けたってワケ。」
「あり…がとう…本当に…」
「わっ!泣くなよ…」

ズキ…

う…まただ。


〝「大丈夫か?」
「う、うん…何でここに?」
「月姫がいなくなった。って聞いて、飛び出してきた。」〟

…っ

「…っはあ…はあ…っ!…」
「お、おい!」



…「おい…おい。大丈夫か…?気分悪いのか?」
「ん…?私…どうしたの?」
「驚いたよ。急に気を失うから…」
「…」
「?」
「ふふっ…」
「どうしたんだよ…」
「青葉」
「⁉︎…今、なんて?」
「あーおば」
「思い出したのか?」
「うん。ぜーんぶね。」
「…っ」
「ふふっ…青葉、泣いてるの?」
「お前…月姫が悪い。」
「青葉…青葉は、覚えていたの?」
「いや…1年前くらいに思い出した。
この前の場所を見つけてから。」
「そっか。
…また、助けてもらったね。」
「月姫のためなら…いつでも、何度でも助けるよ。」
「ありがとう。」
「月姫…お前が月に帰った後のこと話すよ。」
「うん…」