辛い毎日を一緒に乗り越えるようにあたしは 何度も何度も通って 出来るだけ隣にいた。 彼が手を握っていてほしい、って 常に言った。 あたしにできることならなんでもやりたいと思った。 そんなことが半年くらい続いた。 外出デートが出来なくなったけど、 寝ている時間が増えたけど、 繋いでいる諒の手から彼の体温を感じて “生きてる” そう思ってあたしは胸をなでおろしていた。 この調子なら これから先もずっと隣で生きていくことが出来るかもしれない、って 叶うかもしれない願いが出来た。