奏「あ、危ないよ?」
心配そうに皆を見詰める奏の頭を智也が優しく撫でる。
智「だーいじょうぶだって!お前は何も気にしないで笑ってろよ。兄ちゃん達が守ってやっからさ♪」
ニカッと笑い智也が奏と額を合わせると、すぐさま二人を引き離す存在。
た「ち・か・い!!(怒)お兄ちゃんだけじゃ無いわよ!お姉さんにも頼んなさい♪」
智「Σちょっ、神崎てめぇ!?ι」
奏「…お…姉ちゃん…たまちゃん大好き!!」
ギュッ
奏は今まで、“お兄ちゃん”しかいなかったため、たまえのお姉さん発言に目を輝かせ彼女に抱き付く。
た「何だとぉーお姉さんはもっと大好きだぞぉ♪」
ムギュッ
お互いに抱き締めあうと、たまえは奏には見えないように男共に勝ち誇った笑みを浮かべた。
伸・智・春・千(このアマむかつく(怒))
孝「神崎、邪魔。奏、動かないの。」
奏「Σほわぁ!?ι」
た「邪魔とは何よ!アンタこそいい加減に奏を離しなさいよね!このおんぶお化け!」
それまでずっと奏を後ろから抱き締めていた孝臣は迷惑そうにたまえの頬っぺたを突っぱねて彼女から奏を取り返そうとすると負けじとたまえも孝臣の額に手をやり押し返していた。
千「はいはい、そこまで。二人共、喧嘩するなら奏は取り上げちゃうよ?」
パンパンと手を叩く千尋に孝臣とたまえは渋々とお互いから手を離し間に挟まれていた奏はホッとしたような顔をしていた。


