孝「………天然って怖い。」
全(お前も人の事言えないぞ!?)
孝臣の呟きに奏以外の心中は合致した瞬間である。
伸「……あ~、じゃあお前は平気なんだな?」
奏「うん!」
元気な返事にため息が溢れるのは仕方無いと思う。
伸「ハァ…いいか奏?お前は大丈夫でも、お前の傍に居る奴らは大丈夫じゃないぞ。」
奏「えっ…何で?ι」
伸の言葉に目を見開く。
伸「お前の傍に居る=お前が怪我をする=巻き込まれ怪我をするかそれを目撃してぶちギレる=被害拡大。どうよ?」
奏「…………ιιιι」
今日1日を振り返り否定できない奏。
奏「……だけど、私どうすればいいのか…」
困惑気味に伸を見詰めると伸も困ったようにため息を吐く。
伸「騎士殿達はどう考えている?」
それに孝臣、千尋、智也、春彦は顔を見合わせる。
智「苛めがある以上、黙っているわけにはいかない。奏はもちろん、今回は絢之も脅されて身動きがとれないから下手したら危ないからな。この犯人を捕まえてボコったあとは警察にぶちこんでやらぁ。」
春「異議なーっし!んでも、どうするよ?俺と智也は学校違うし対応遅れるぜ?」
千「そこは僕らがフォローするよ。先生達にも話してあるから協力してくれるよ。」
孝「ん、でも、極力は手を出さないように言ってる。じゃなきゃ、俺達が反撃出来ないし。」
伸「反撃する気満々か。ι」
孝・智・春・千「当然!!」
声を揃えどや顔の四人。たまえもうんうんと頷く。


