四つ葉のクローバー 幸福は誰の手に



伸「……奏の周りに常識人はいないのか?」


千「アンタも似たり寄ったりだろ。」


智「だな。」


孝「………(もぐもぐ)」←コクコク


伸の呟きを拾った千尋がバッサリと切り返し、智也と孝臣も頷いていた。


奏「あの、取り敢えず伸ちゃんの所に来た写真ってこれ?あと臣くん、そろそろお菓子止めようよ。いつも以上に食べてるから夕飯食べれなくなるよ?」


孝「……(もぐもぐ…ゴクン)ん、奏が言うなら止める。」


孝臣はお菓子を仕舞うと奏の後ろに周り彼女を抱き締め、奏の肩に顔を埋める。


そんな孝臣に気にとめる事もなく、いや伸と智也は気になるがめんどくさいので突っ込みません。奏が取り出した写真を確認する。


それを確認して伸は頷いた。


伸「あぁ同じだ。これが教室に貼られてたのか?」


千「そ。これも見る?奏のロッカーの写メと写真を貼られてた黒板の状態。」


はい、と携帯を伸達に渡すと三人とも一気に顔を歪めた。


智「うっわ。なにこれ…生ゴミまで入れてるし……ふぅん?俺らを惑わす魔性の女か。奏には合わねぇよな。………へぇ?絢之の正体を知ってやがんのか。この犯人、殺してやろうかな。」


春「浮気性、淫乱、アイドルAYANOを誑かす最低女か。よくもまぁこんなの書けるよな。奏の事どう見てんだ?これ書いた奴は節穴なのか?」


すると何やら難しい顔で写メを凝視する伸に千尋が気が付く。


千「伸さん?どうしたんですか?」


伸「…………なぁ、この淫乱って何だ?」


ピシッ


た・孝・千(コイツもか!?)


智「えっ…うそ、マジで言ってんの?アンタ、確か32歳だよな?」


春「うーわ。奏の純粋培養要素はここからかぁ。アレ、何か自分がコイツより汚く感じる。」


たまえ、孝臣、千尋は呆れ、智也、春彦は信じられないというように驚いていた。


春彦に至っては何やらショックを受けている始末。