伸「……何なんだよこの状況。それと三種の神器って何だよ。言っとくが半端な仕返しじゃあ許さねぇぞ。」
奏の畏縮した態度などは取り敢えず無視して疑問を口にする伸。
千「あ~ι智也と春は分かるだろうけど、この三つですよ。」
そう言って千尋が取り出したのは奏の鞄にスタンガンに催涙スプレー。
それに春彦と智也は『あぁ、懐かしい』と思い伸は顔を引き攣らせた。
伸「………ちょっと待て。百歩譲ってスタンガンと催涙スプレーは分かる。いや、分かんないけど…取り敢えず分かろうか。けどこの鞄は何なんだ?
Σって重ッ!?ι」
伸が鞄を持つと、鞄としては重たすぎるそれに驚く。
奏「あ、それね?鉄板が入ってるから重たいでしょ。」
伸「Σハァ!?ιちょっ、お前これマジでどっから入手したんだよ!?ι」
俺、そんな子に育てた覚えありません!?と嘆きそうになる伸。
智「あぁ、それは俺が孝臣にあげたんだよ。奏用のストーカー対策。奏に持たせても仕舞ってそうだから孝臣に持たせてたけど正解だったな。
あっ、因みに絢之も同じの持たせてるよ。」
しれっと言う智也に伸とたまえと千尋は顔が引き攣った。
伸「お前、怖いな。」
千「まぁ今日はそれで助かったけど…」
た「そうね。階段で“わざと”ぶつかってきた奴には鉄板入り鞄を顔面に投げつけて落としたから鼻血と骨折。カッターは犯人が分からないから教室全体に催涙スプレー。バケツの水をぶっかけてきたアホにはスタンガンだし?」
春「アッハ!なにそれウケんだけど!奏の怪我よかヒデェ!!(笑)」
ゲラゲラ笑う春彦にたまえもどや顔。
た「あったりまえー♪うちの子に怪我させたんだから倍返ししなくっちゃね♪」
イェーイとハイタッチする二人に伸は思わずポツリと呟く。


